AviUtlで読み込みんだ動画の映像が真っ黒だったり再生速度・長さがおかしいといった時の対処法についてまとめています。
※そもそも動画の読み込もうとした時点でエラーが出るよ!という場合はこちら。
映像の色がおかしい場合(真っ黒など)
動画を読み込んだけど映像の色がおかしい、例えば色合いが変だったり真っ黒だったりする場合は主にシステムの設定や入力プラグインを見直すとおおむね解消される。
※拡張編集で色調を変更するフィルタを入れている場合は一旦オフにすること。
入力プラグインを見直す
入力プラグインとして万能でかつメジャーなのはL-SMASH Worksだが正常に読み込めない動画はどうしても存在する。その場合はDirectShow File Readerという別の入力プラグインを導入し、入力プラグイン優先度の設定でL-SMASH Worksの1つ上にしてみる。
DirectShow File Readerの導入方法についてはこの記事冒頭に貼った別の記事を参考に。
もしDirectShoe File Readerを導入済みで優先度も変更している場合は優先度の一番下にDirectShow File Readerにし、L-SMASH Worksをその1つ上にする。
システムの設定を見直す
システムの設定にある「YUY2変換時~」の設定によっては動画の色合いが変わってしまうことがある。
プレビュー画面上のメニューバーから「ファイル」→「環境設定」→「システムの設定」を選択する。
「YUY2変換時にY:16-235, UV:16-240の範囲に緩和」にチェックがついていたらチェックを外す。
設定が済んだら一旦AviUtlを再起動して正常読み込めているか確認する。
L-SMASH Worksの設定を見直す
入力プラグインでL-SMASH Worksを導入している場合はこのプラグインの設定を見直すと直ることがある。
プレビュー画面上のメニューバーから「ファイル」→「環境設定」→「入力プラグインの設定」→「L-SAMSH Works File Readerの設定」を選択する。
「Libav+L-SMASH」のチェックを外してみる。
コーデックの設定を見直す
入力プラグイン周りだけでなくコーデックの設定を確認してみるのも大事。
プレビュー画面上のメニューバーから「ファイル」→「環境設定」→「コーデックの設定」を選択する。
「YUY2で展開する」にチェックがついているか確認する。
動画の再生速度がおかしい場合
各オブジェクトの再生速度を変更していないのに早送りになったりスロー再生になったりする場合は読み込んでいる動画がVFR(可変レート)になっているため正常に再生されていない可能性が高い。この場合はCFR(固定レート)に変換するのが必須。
L-SMASH Works File Readerの設定からVFR動画をCFRに変換して読み込めるのでそれを試してみる。
上の「L-SMASH Works File Readerの設定を見直す」と同じ手順でL-SMASH Works File Readerの設定を開き、「VFR->CFR」にチェックを入れる。
横の値はフレームレートの値。読み込みたい動画のフレームレートに合わせて以下のように入力する。
- 60fps : 60000/1000
- 59.94fps : 60000/1001
- 30fps : 30000/1000
- 29.97fps : 30000/1001
- 24fps : 24000/1000
- 23.976fps : 24000/1001
動画の長さがおかしい場合
動画は読み込めたけど途中までしか読み込めていない場合、AviUtl本体の画面の方に動画を読み込んだうえで拡張編集にも動画を読み込ませたか最大フレーム数を超えてしまっているのどちらかがほとんど。
最大フレーム数を引き上げる
AviUtlでは読み込める動画の長さ(=フレーム数)には上限があるため、それを超えると正常に読み込むことはできない(普通はエラーが出てそもそも読み込めないはず)。
AviUtlの設定で最大フレーム数を引き上げることはできる。プレビュー画面上のメニューバーから「ファイル」→「環境設定」→「システムの設定」を開く。
最大フレーム数の値を大きくする。
AviUtl本体の画面に動画を読み込ませない
AviUtl本体の画面の方に動画を読み込ませた場合、動画の長さは自動で読み込んだ動画に合うように固定される。そのためそこから拡張編集(タイムライン)から動画を新規で読み込ませると途中までしか読み込めなくなることがある。
この場合は対処法がないため、めんどうではあるがAviUtl本体に動画を読み込ませるのはやめて新規プロジェクトを作ってそこから読み込むようにする。
コメント